断想さまざま

山村浩(哲学・大学非常勤講師・藤枝市在住・宇久村宏=ペンネーム)の日々の断想です。

授業初日

 昨日は東海大の授業の初日だった。雨で途中から日が差してきたが、ずっとすっきりしない天気だった。久々にキャンパスを歩き、授業の合間に海へ出た。雨のせいで水が濁っており、晴れた日には見える対岸の伊豆半島も見えなかった。ここのキャンパスには講師室が二か所あり、二年ほど前から私は8号館のほうの講師室を使っているのだが、こちらは海も図書館も近くてすこぶる快適である。
 五限の授業が終わって学生としばらく雑談し、時計を見て「あれ、もうこんな時間か。」とつぶやいたら、「日が長くなりましたね。冬ならもう真っ暗ですよね。」と言われた。私は窓の外の明るい西空を見やった。その通り、いつの間にか日がずいぶん長くなっている。しかし考えてみれば、春分を過ぎてすでに三週間近い。春休みは思うように研究の仕事がはかどらなかった。授業が始まって忙しくなるが、また仕切り直しである。


キャンパス裏の道路。雨上がりの明るい日差しが降り注いでいた。松並木の向こうには、三保の松原へと続く海岸が広がっている。