断想さまざま

山村浩(哲学・大学非常勤講師・藤枝市在住・宇久村宏=ペンネーム)の日々の断想です。

2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

将棋王将戦を観てきた

今年の一月、掛川で王将戦を観戦してきた。以下の記事は、そのとき書いてまだアップしていなかったものである。 ※ 隣町の掛川で将棋の王将戦第2局を観戦。久保王将と若い豊島六段の対決である。久保王将は目下二冠王、対する豊島六段は今回が初のタイトル戦…

「カンディンスキーと青騎士」展

アンフォルメル展に関連してなのだが、今年の一月、丸の内の三菱美術館でやっていた「カンディンスキーと青騎士展」を見たので、そのことを書きたい。 「青騎士展」と銘打ってはいたものの、実質はほとんどカンディンスキー展で、習作時代から印象画風の過渡…

芥川龍之介と批評

少し前のことだが、作家の保坂和志氏がこんなことを書いていた。「小説家であることの一番の収穫は小説家であることだ。小説を書いているとつくづく自分は小説を書くのが向いていると思う。」(「小説の贅沢さ」、朝日新聞三月二十四日夕刊) 戯曲を書くとい…

アンフォルメル展(ブリヂストン美術館)

京橋のブリヂストン美術館で開かれている「アンフォルメルとは何か」展を見てきた。 美術史におけるアンフォルメルとは、第二次大戦後まもなくフランスで興った絵画運動で、同時期のアメリカの抽象表現主義とならんで、俗に「熱い抽象」などと呼ばれている。…