断想さまざま

山村浩(哲学・大学非常勤講師・藤枝市在住・宇久村宏=ペンネーム)の日々の断想です。

2011-07-05から1日間の記事一覧

芥川龍之介と批評

少し前のことだが、作家の保坂和志氏がこんなことを書いていた。「小説家であることの一番の収穫は小説家であることだ。小説を書いているとつくづく自分は小説を書くのが向いていると思う。」(「小説の贅沢さ」、朝日新聞三月二十四日夕刊) 戯曲を書くとい…

アンフォルメル展(ブリヂストン美術館)

京橋のブリヂストン美術館で開かれている「アンフォルメルとは何か」展を見てきた。 美術史におけるアンフォルメルとは、第二次大戦後まもなくフランスで興った絵画運動で、同時期のアメリカの抽象表現主義とならんで、俗に「熱い抽象」などと呼ばれている。…