断想さまざま

山村浩(哲学・大学非常勤講師・藤枝市在住・宇久村宏=ペンネーム)の日々の断想です。

旅行記のこと

 ちょっと前になるが三月の終わりに、友人と伊豆へ日帰り旅行に行ってきた。東伊豆の城ヶ崎海岸、大室山、さくらの里、赤沢温泉などを慌ただしく回った。気心の知れた古い友人ということで、ランチでのビールを皮切りにたえず酒を飲んでいるといった有様だった。大室山の山頂では小雪がちらつき、その麓の「さくらの里」では底冷えのするような空気の中で缶ビールを空けた。赤沢温泉の露天風呂でも雨を浴びながらの入浴だったが、日帰り旅行とは思えないほど密度の濃い一日だった。春休み中はほとんど旅行らしい旅行に行っていなかったので、いい気分転換になった。
 さて昨年のヨーロッパ行の旅行記が書きかけのまま残っている。フライブルクに到着したところで中断しているのだが、あの後フライブルクには二週間ほど滞在し、それからスイス、イタリア(ミラノ)を経て帰国した。フライブルクでの滞在は研修目的だったので、もともと旅行記の体裁にするつもりはなかったのだが、何か気の利いたことを書いてやろうと思ってぐずぐずしている内に先延ばしになってしまった。
 元々この旅行記は、私自身の備忘録も兼ねて書き始めたものだったが、これでは肝心の記憶のほうが薄れていってしまう。学期が始まって忙しくなってきてはいるが、とりあえず早目に旅行記を再開する予定である。(写真は城ヶ崎海岸の眺め)