断想さまざま

山村浩(哲学・大学非常勤講師・藤枝市在住・宇久村宏=ペンネーム)の日々の断想です。

句作の続き(2019年3月)

 ぼんやりしている内に「りいの」の投句期日が近づき、ぎりぎり間に合うかどうかになってしまった。秋から欠かさずに投句を続けており、今回出せば六ヶ月連続。これだけ続けたのは多分初めてである。何とか間に合って今日提出した。二月の分もまとめてアップします。


酒蔵の壁あかあかと寒夕焼

川涸れて白骨色や石の原

禽獣の図絵濡らす陽や春隣

しづしづと陽を集めをる梅花かな

剣山にややたじろぎぬ冬の雷

水仙は昨日も今日も同じ白

御隠居の書庫まで伸びる日脚かな

手枕に春待つ猫の小鼻かな

きさらぎや野仏はなほ石のごと