断想さまざま

山村浩(哲学・大学非常勤講師・藤枝市在住・宇久村宏=ペンネーム)の日々の断想です。

日本的な、あまりに日本的な

 昨日は授業の後に神奈川の実家へ行き、今日は再び静岡である。静岡へ来ると首都圏とは日差しが違うのがよく分かる。まだ四月の半ばだが、日差しにはすでに初夏のような勢いがある。家々の濃い影が差し交す緑豊かな郊外を歩いていると、ふと南欧かどこかの街角に迷いこんだような錯覚を覚えたりする。そうかと思うと不意にあまりにも日本的な風景に邂逅し、何ともいえぬ懐かしい気持ちにさせられたりするのである。