断想さまざま

山村浩(哲学・大学非常勤講師・藤枝市在住・宇久村宏=ペンネーム)の日々の断想です。

瀬戸川の桜

 藤枝の瀬戸川沿いに見事な桜並木があり、四月の一日と二日に桜まつりが開かれていたのだが、私は行くことができなかった。しかし今年は静岡も桜が遅く、先週の月曜(10日)に自転車で行ってみたら、まだ花盛りだった。橋の上に立って写真を撮っていると、若い女性に片言の日本語で写真を撮ってくれと頼まれた。その後近くの初夏には蛍が舞う小さな公園へ行ったら、そこでも彼女と出会い、何枚かまた写真を撮ってあげた。きくと彼女はベトナム人で、二年前に来日しており、あと一年間日本にいるのだという。
 さて同じ場所へ私は先週の土曜日(15日)にも行ったのだが、桜はまだ満開だった。こんなに桜の季節が遅く、しかも長いのは珍しい。桜並木を自転車で走ったが、たった二キロほどの道なのに上流では満開、下流ではやや散りかけと、微妙な季節の移ろいが感じられた。
 いま私は静岡の部屋にいるが、窓の向こうには満開の桜が見える。今夜は雨がかなり強く降りそうなので、遅い桜もこれが見納めとなるかもしれない。


橋の上から遠望した桜並木。川沿いに見事な桜並木が続いているのがお分かりいただけると思う。撮影日は4月10日。


同じ橋の上からの遠望。こちらは4月15日に撮影。


実際に走った桜並木の景観。