断想さまざま

山村浩(哲学・大学非常勤講師・藤枝市在住・宇久村宏=ペンネーム)の日々の断想です。

高草山登山記

 この夏は色々なところへ行ったが、その中からちょっとマイナーな場所を一つ紹介したい。一か月ほど前に登った焼津の高草山である。標高はそれほどでもないが、海を見下ろすロケーションが素晴らしく、最高の眺望を楽しんできた。今回の記事は(ちょっと横着をさせていただいて)写真を中心に、紙芝居的に構成した。




 登山道は三輪という集落の奥から始まる。山腹にはいたるところにお茶畑が広がっており、登山道は何回かその林道と交差する。上の写真はその交差点の一つで撮った。沢伝いの暗い道から、突然、明るい茶畑の景色が広がる。真夏の抜けるような青空と鮮やかな緑とのコントラスト。




登山道の途中、潮見平というところからの眺望。眼下には焼津の海と街が広がる。




富士見峠へ向かう登山道にて。真夏の緑のむせ返るような草いきれの中を行く。




富士見平の光景。残念ながらこの日は富士は見えなかった。




山頂からの眺望。中央でへびのようにうねっているのは、東名高速道路である。




同じく山頂からの眺望。手前の山の向こう側に広がるのが駿河湾である。さらにその向こうに(ちょっと分かりづらいが)伊豆の山並みがうっすらと浮かんでいるのが見える。画面中央、一本杉の向こうにあるのが静岡の街で、その先の低い丘のような緑が日本平




これも山頂からの風景。眼下に焼津港が間近に見える。




下りは別ルートを取った。これはその途中、池の平というところの風景である。




同じく池の平の風景。小さな草原の景色が広がっていた。




その後、淡々と登山道を下っていったのだが、標識に沿って歩いていたはずが、茶畑の中でいつの間にか道が途切れ、先へ行けなくなってしまった。少し下に林道が見えたので、草の中を強引に突破。軽装だったので、足をあちこち切ってしまった。やっと林道にたどり着き、標識や目印を慎重に確かめつつ進んだが、ふたたび道は上の写真のような惨状に……。ちょっと分かりづらいかもしれないけれど、茶畑の真ん中に小さく窪んでいるのが登山道。やはり草ぼうぼうの状態で、同じようにいつ途切れてしまってもおかしくない。諦めて林道へ引き返し、そこを下っていった。