断想さまざま

山村浩(哲学・大学非常勤講師・藤枝市在住・宇久村宏=ペンネーム)の日々の断想です。

磯の湯

 私はこれまでに100カ所くらいの温泉に入ってきたが、そんな中で先週訪れた伊豆大川の「磯の湯」は、最高の部類に入る温泉だった。ロケーションも良かったけれど、何よりも泉質が素晴らしい。
 良い温泉は入ると「パワー」を感じる。これは別に怪しげな話ではなくて、浸かっていると体にじわっと独特の感覚が来るのである。そういう温泉は、不思議なことに出た後もずっと体がポカポカし続ける。
 ところでこの温泉、アプローチが面白かったので、写真を使って紹介することにしたい。



ここが露天風呂の入り口。「準備中」とあるように、少し早めに来てしまった。ネットで調べたら10時から入れるはずだったのに、実際に行ってみたら11時開業だったのだ。




階段を下りてゆくと、なんと排水溝の中へ続く道が……。




排水溝の中には歩道がついている。ただし山のほうから流れてきた小川なので、都会の下水などと違って水はきれいである。




排水溝の出口。真っ青な伊豆の海が見える。




木橋の向こうに見えるのが温泉の建物。




温泉の入り口はここ。




浴槽(男湯)はこんな感じである。営業時間前なので他の客はいない。外で係の人を待ったが、まるで来る気配がなかったので、窓口に料金を置いて中へ入って待つことにした。11時をかなり過ぎてから受付のおばさんが「すみません!」と言いながらやってきた。親切そうなおばさんで、ほのぼのとした気分になった。




反対側からの眺め。実はこちら側に、車道から入れる道がある。つまり私がやってきたのは駅からのショートカットなのだが、受付のおばさんも同じ道を通ってきていたので、駅から来る人はみなあのスゴイ道を使っているのだろう。伊豆大川駅からは10分もかからないので、近くへ行った方はぜひお立ち寄りを!