断想さまざま

山村浩(哲学・大学非常勤講師・藤枝市在住・宇久村宏=ペンネーム)の日々の断想です。

旅行

YouTuberと迷惑客

さて前回の記事には、実は続きがある。 廃線跡のハイキングコースを歩き終え、井川駅へ戻ってギリギリで列車に乗り込んだ。井川の次の停車駅は閑蔵で、ここからはバスに乗ることもできる。 バスを使えば千頭駅まで所要時間は30分。列車だと一時間半かかるか…

幻の船旅

ゴールデンウィーク中は散らかり放題になっていた部屋の片付けをしていた。パソコンが壊れてしまったということもあって、そちらの方の対応もしなければならなかった。とはいえ一週間ずっと仕事が休みだったわけではなく、2日の月曜日と6日の金曜日は大学の…

相良梅園探訪紀

ここのところ毎年のように暖冬だったが、 今年は冬らしい寒さが続いた。一昨年そして昨年と、クリスマス前に早梅が咲いてるのを見て驚いたが、その同じ梅も、今年は二週間くらい遅く花を開いた。十二月中はさほど寒い日はなかったのに、開花が大幅に遅れたの…

御前崎再訪

明日で夏休みも終了。月曜日からはまた授業が始まる。そんなわけで昨日は御前崎へ行ってきた。 大井川を渡って静波海岸を過ぎ、国道150号をぐんぐん南下していくと、日差しが目に見えて濃くなってきた。牧之原台地の深い緑の上に、真っ白な夏雲がかかってい…

茶畑の中のオブジェ

こちらは大井川の中流域です。「鵜山の七曲り 」と呼ばれるあたり。広大な河原が広がっています。茶畑の中を歩いていくと何やら妙なものが・・・😆 😆 😆 この駅からちょっと歩いたところにあります。興味のある方は探訪してみてください。こちらも抜里駅の眺め

井川ダムへの旅

今日は大学の授業(Teams)だった。これで全ての大学の前期授業が終了。正直ホッとした気分である。もちろんまだ成績をつける作業が残っているけれど、ともかくも一段落ついた。 ふだんの年だと授業期間が終了した直後に、信州の方へ小旅行をしていたのだが…

ヤマメの里梅園

あっという間に二月が終わった。二月は言わずと知れた梅の季節で、今年は相良梅林というところへ行こうと思っていたのだけれど、結局行けなかった。天気が悪かったり風が強かったりして先延ばしにしているうちに、機を逃してしまったのである。 今年の二月は…

家山梅園探梅記

今年度の授業が全て終了した。成績もつけ終わってほっと一息である。 芸大の最終週には、ドイツ語の先生方と連れ立って根津にあるカフェへ行ってきた。奥まったところにある小さな店で、車の音も聞こえない。昭和の初期に作られたと思われる古い建物はお洒落…

妙高点描

投稿が遅くなってしまいましたが、妙高高原の写真です(^ー^) 笹ヶ峰高原の眺めです。バス停の近くではこんな光景も↓ 燕温泉の「河原の湯」。源泉かけ流しの無料の露天風呂です。混浴だけど、残念ながら私一人しか客はいませんでした(^◇^;) 燕温泉の上流にあ…

ヒッチハイクをした話

ここ数年、前期の授業が終わって落ち着いたころに信州への小旅行をしている。去年は白馬へ行った。今年は妙高高原である。妙高高原は正確には信州ではないが、隣接する野尻湖や黒姫と地勢的に連続しているので、とりあえず「信州旅行」と呼んでもいいだろう…

磯の湯

私はこれまでに100カ所くらいの温泉に入ってきたが、そんな中で先週訪れた伊豆大川の「磯の湯」は、最高の部類に入る温泉だった。ロケーションも良かったけれど、何よりも泉質が素晴らしい。 良い温泉は入ると「パワー」を感じる。これは別に怪しげな話では…

島田市「ばらの丘公園」

三日前の水曜日は上野の東京芸大での仕事で、その行きがてら上野公園を散歩した。まばゆい秋の光りに満たされた園内を歩きながら、ふと三島由紀夫の「ドルヂェル伯の舞踏会」という評論の冒頭部分を思い出した。家に帰って久々にこの作品を読み返してみた。 …

駿河湾フェリーのこと

駿河湾フェリーというのは、駿河湾を横断して静岡の清水と伊豆の土肥を結ぶフェリーである。清水から乗船すると、左手に富士山を、右手に三保の松原を眺めながらのおよそ一時間の船旅である。気軽な船旅が楽しめるのと、伊豆の西海岸への好適なショートカッ…

黒俣の春

久能尾(きゅうのお)という終点でバスから降り、すぐそばの橋の上でサンドイッチをかじった。四月の第一週。空がきれいに晴れ渡っている。橋の下には軽快な沢音が響き、川岸の桜からしきりに花吹雪が降っている。 ここは藁科川の支流・黒俣川が、国道362号…

牧之原台地散策

金谷は旧東海道の宿場町で、五十三次のうちの二十四番目である。東京方面から行くと、島田を出て大井川を渡ったすぐのところで、SLで有名な大井川鉄道の始発駅でもある。 幕府の政策で、大井川には橋がかけられなかった。橋だけでなく船による渡河も禁じら…

早春の用宗

用宗は静岡と焼津の間にある漁港の町だ。静岡駅からは西へ二駅、時間にしてほんの七、八分である。焼津との間にはJRの石部トンネルがある。新幹線や東名高速の日本坂トンネルと並行し、二キロを超える長さである。 駅からすぐ近くに海水浴場があり、何年か…

遊び・遊び・遊び(2)

その後、日をあらためて漁港で有名な用宗へ遊びにいったのだが、これについては別の記事で紹介することにしたい。 井上靖が「旅情・旅情・旅情」というエッセイの中でこんなことを書いている。 ただ厄介なことは、旅情は求めて得られるものではないというこ…

遊び・遊び・遊び(1)

学期末試験やそれに伴う採点などの作業は、十日ほど前に終わった。何はさておき羽を伸ばしたい気分だったので、焼津で温泉のはしごをしてきた。 焼津には温泉を引いたホテルや施設がいくつもある。いわば焼津観光の目玉の一つになっているわけだが、源泉の湯…

新幹線が止まったこと(2)

次の日は朝食をとってすぐにチェックアウトした。富士山麓の田貫湖と白糸の滝へ寄り、その足で静岡へ戻るつもりだった。 ホテルを出て駅へ向かった。旅の日の朝にホテルを出るときほど心が浮き立つ瞬間はない。さわやかな朝の大気のそこかしこに、今日という…

新幹線が止まったこと(1)

先週の水曜日(21日)は藝大のほうの仕事で、丸一日東京に出ていた。仕事が終わり、本郷のほうへちょっと寄ってから、軽く食事をして帰途についた。21時30分の「ひかり」で静岡へ戻る予定だったが、少し早目に東京駅に着いたので、13分発の「こだま」に乗り…

秋の瀬戸川

瀬戸川は大井川のやや東、山一つ隔てたところを流れている。上流には宇(うと)嶺(うげ)の滝という名瀑があるが、ここは林道が通行止めになることが多い。流域面積のせいか水はさほど多くなく、中流を過ぎるとしばしば涸れ川となる。下流では朝比奈川を併せ、…

写真その3

これも自転車でよく行く橋からの眺め。以前にブログの記事でも紹介した。 http://blog.goo.ne.jp/wlfgpt376/e/f2273ec9c56da4bd1d5418f15074b049 http://blog.goo.ne.jp/wlfgpt376/e/1ced7cdc487eecc7ae5e04f8c4a0b2d9

写真その2

ヨーロッパへ行く前に泳いだ近所の川の風景。

写真その1

自転車でよく行く散歩道の風景。

デジカメ購入

ここ数年はカメラなしで旅行していたが、今回、イタリアとスイスを回るというので、久々でデジカメを手に入れた。期間中に撮影した写真は400枚超。ただし一つの風景につき、露出や構図などを変えて何枚も撮っているから、実質的には100枚程度である。観光に…

8月5日(成田からミラノへ)

昼前に成田空港に到着。チェックインをすませ、搭乗口に入ろうとすると、「ペットボトルは持ち込み禁止です」と言われた。捨てるかこの場で飲むかしてくれという。買ったばかりなので捨てるのはもったいない。仕方ないので通路脇に座って飲み始めると、係員…

小さな宴

後期の授業が終わった。成績提出の期限は一週間後くらいだが、複数の大学が重なってしまうと相当に忙しい。中には百人規模のクラスもあって、ほっと息をついている暇などない。それでもセメスターが終了した直後、どうにも息抜きがしたくなって浜松方面へ日…

宇津ノ谷、そして朝比奈の旅

自転車で転倒して怪我をした。まだその傷が癒えない十月半ばの週末、丸子から宇津ノ谷、岡部、朝比奈へかけて自転車で走ってきた。 国道一号線を西に下って丸子を過ぎると、宇津ノ谷峠の山並みがぐんぐん迫ってきた。真っ青に晴れ渡った空を背景に、堂々たる…

大井川河口の旅

あっという間に正月が過ぎ、冬学期の仕事もほぼ終了した。こちら(静岡)では昨日あたりからすでに春の声が聞こえている。一時期に比べると日差しがよほど強くなった。東京より半月くらい季節が早いという印象である。考えてみればここは伊豆の東海岸(城ヶ…

南木曽駅にて

夏休みを利用して信州へ小旅行をしてきた。その帰り、松本から名古屋方面の列車に乗った。松本を出たのが午後の三時過ぎで、名古屋に着くのが夜の八時である。長丁場の行程に備えてビールやつまみをたっぷり買い込み、日差しがゆっくりと傾いてゆく木曽谷の…